気密測定試験を行いました。
高気密高断熱と良く言葉を聞きますが、住宅を高気密にしなければならない
4つの重要なポイントがあります。
1.健康な室内環境を維持するため
気密住宅にすると隙間からの空気の出入りがなくなるので
室内の上下温度差や壁面の温度低下が無くなり、温度むらがなくなるため
健康で快適な室内環境を実現できます
2.計画的な換気のため
隙間の多い室内では、いろいろな所から外気が流入してくるため
外気の風量によっては無駄に換気量が増えたり減ったりしてしまいます。
汚れた室内空気を換気的に計画するには、気密化が重要です。
3.壁内結露防止のため
気密化ができていないと冬期に暖められた室内空気が壁内で結露を起こしてしまい
柱や土台、屋根裏等の木材を腐らせてしまいます。
4.熱損失を少なくするため
気密化ができていないと、さまざまなところから室内の熱が逃げてしまいます。
暖められた空気が住宅の2階小屋裏に逃げて結露をおこし、代わりに床下などから
冷えた空気が室内に侵入してくるのです。
下記の写真のように気密測定器を設置し、建物の容積、室内外の温度差等を機器に入力。
常時換気扇などの換気扇には目張りをして、いざ計測!!
計測結果は、国の省エネ基準のC値2.0㎠/㎡をクリアする
C値1.8㎠/㎡でした。
これは床面積1㎡あたりに1.8㎠相当の隙間がある計算結果とゆうことです。
一般的な非気密住宅は、C値7~10㎠/㎡と言われていますので、性能的には
5倍ほどの気密性能を持っている高気密住宅相当の結果なのですが、
目標はC値1.0を切るレベルまで、性能を上げていきたいと思います。