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小萱K様邸 リフォームの施工レポート
飛騨市神岡町小萱 K様邸リフォーム工事行っております2011:06:27:15:55:45
耐震補強工事(耐力壁)2011:08:11:11:54:53
このリフォーム工事は、岐阜県の耐震補強工事の補助対象となっていますので、
補強工事後、120万が県より助成されるようになっています。またこの工事の認定を受けるには、
まず耐震診断を受けることが前提になっているのですが、こちらの方の費用も
県から補助が出ており、無料で耐震診断が行えるので、木造住宅の耐震補強を行いやすい
環境になっていると思います。
耐震補強で重要な構造部分のひとつが基礎です。
数十年前の基礎には鉄筋が入っていなかったり、
束形状になっていたりと、耐震上非常によくありません。
建物上部の荷重や耐震時の大きな力を受ける部分ですので
いくら筋交いや合板を施工しても、足元が踏ん張れなければ意味がありません。
既存の基礎を補強する事は厄介な事ですが、しっかりと補強することが重要かと思います。
既存の基礎の表面を目荒らしをして、既存の無筋コンクリートに接着アンカーで鉄筋を固定していきます。
さらに鉄筋を固定していき、既存の基礎に抱き合わせるように補強の基礎を増設します。
筋交いも適材適所に取り付けて行きます。
ここで大事なのが、筋交いの端部の金物と、柱と土台を固定する金物を
取り付ける事です。この金物をつけなければ大地震時に、筋交いや柱が抜けてしまい
所定の耐力が期待できません。
合板の補強でも柱の金物は当然付けなければなりません。
合板の取り付けで気をつけたいのが、釘の種類とめり込み。
N50という釘を使用し、釘のめり込みが大きいと粘りがなくて
揺れた時に抜けてしまいますので、めり込まないように注意して
釘を打ちます。
水平構面の補強も重要で、隅部を中心に鋼製の火打ち梁を取り付けていきます。
ここを補強すると、建物全体に力が流れるようになるので
耐震上有効な補強といえると思います。